あったかいとこ

昨日は懐かしい人たちに会った。以前勤めていた会社の上司が転勤すると言う連絡があり急遽送別会に参加した。仕事が終わってからコデリーヌとかけつけた。会場には30人ほど集まっていた。数年ぶりに見る顔がたくさんあった。わたしとコデはその上司がいる席に座り、昔の上司達に囲まれた。和やかな雰囲気が妙に懐かしかった。すっごくあったかかった。転勤してしまう上司には随分かわいがってもらった。会社を辞めてからも気にかけてもらっていたし父親みたいに接してくれていた。自分の父親には素直になれない分甘えていたかもしれない。
懐かしい顔の中に、相変わらずちっちゃいおっさんがいた。ちびっこ大ちゃんである。大ちゃんは北島三郎みたいなパンチなのでコサブとも呼ばれていた。久々に大ちゃんとしゃべった。すっかりおじいちゃんになってた。いくつになったん?って聞いたら「62」って言ってた。2次会へは大ちゃんと手をつないで歩いていた。後ろについてきた人たちが怪しいと言っていた。援助交際ではなく介護交際と言う事にしておいた。しかもボランティア。大ちゃんにメアドと電話番号をおしえてもらった。家に遊びに行く約束をした。大ちゃんと奥さんは2人暮らしで寂しいらしい。お祭り好きの大ちゃんはにぎやかなのが大好きだ。いつでも来いと言うので数年前に大ちゃんちでたこ焼きパーティーをしたメンバーで押しかけようと思う。
2次会が終わる頃にはぐでんぐでんに来上がっていた大ちゃんは両脇を抱えられて歩いていた。そういや職場の飲み会でいつも酔っ払って伝説つくってたなぁ。花見のときははいてたジャージがおしりまでズレて半ケツになっていたし、その帰りには溝にはまって指を骨折していたというのもあったな。
とにかく楽しい職場だった。当時はほとんど仕事はせず遊んでばっかりだった。かくれんぼをしたり休憩を1時間以上したり。仕事をした記憶がない。男ばっかりの職場に私とコデが配属され2人とも幼いのでおもちゃ扱いだった。とにかく多くの人にかわいがってもらった。後輩が入ってきても相変わらずで一緒になって遊んでいた。普通の会社では考えられない。ホントに家族みたいっだった感触を思い出した。
それぞれ帰る方向に分かれて解散した。私は後輩2人と歩いてかえることにした。3人でコーヒーを飲みながらしゃべって歩いた。まだまだ遊びたかった。昔ならこのまま朝まで遊んでいたが他の子には家庭もあることだし家まで送ってもらってあっさり別れた。

あったかい場所が増えるたびに自分が嫌になる。どこにいれば満足するんだろう。永住する場所探しの旅は終わらない。