怒涛の30年

小さい頃の古い写真の焼き増しが終わった。やはり圧倒的に兄の写真が多く、私と妹の写真は数えるぐらいしかない。兄の写真は1人めの子供なのでゆっくりと時間をかけた穏やかな健やかな成長が伺える。生まれた時から1歳までの成長までに父、母、祖父、祖母、叔母の愛情を一心に受けた様子が残っている。誰が撮ったのか分からないがとてもいい表情の写真が多く当時は幸せだったんだろうと回想する。父と兄と私と妹で湯船に浸かっている写真がある。何気ない日常がとても暖かく感じた。妹が生まれた頃が絶頂期だったのかも知れない。その後子供たちは成長し写真を整理する間もなく時間が過ぎていったんだろうと思う。

いまだ反抗期の私は全く素直になれない。甘えることもできない。でも一番家族のことを考えているのは私だと思う。それは多分伝わっていると思う。
去年兄と妹が続けて結婚した。今年の春に兄の所に子供が生まれ、年末には妹の所にも生まれる。みんな離れ離れにそれぞれの生活を送っている。実家には父、母、祖父、祖母の4人だけ。寂しいのは分かっている。たまに帰ると母は私と出かけたがる。父もついて行きたそうにするが母は私と二人で行きたがるので3人でお昼を食べに行ってその後父と別行動みたいな形をとる。父と母は中が悪いのでいつも気を遣わされる。それでも夫婦なのでおかしな二人だと思う。
私は「尻に敷くタイプ」と思われがちだが「口をだしながらでもついていくタイプ」なのである。この場合の口出しは文句ではなく自分の意見なのだ。二人の意見で決めた上で引っ張っていってほしいのである。30年経ってもずっと一緒に居たいと思えるような人についていきたい。