往復

お盆に実家に帰ったときサチコと親父と3人でスーパーに出かけようとしたときのこと。
サチコは車庫からバックで車を出してきた。2ドアなのでサチコは自分の乗っている運転席側のドアを開け「乗りな」と言って自分の座席を前に倒してハンドルに挟まれながらせまそう言った。「助手席から乗るってば」3人だから1人は後ろってのは分かるけどそっちは開けなくてよい。車の後ろを通って助手席側に回ろうとするとバックにギアを入れたままでブレーキを踏んでいたサチコのブレーキが緩み引かれそうになった。「はあぁぁ?!」意味が分からない。なんでいっつもそんなんやねん。本人は悪気も全くないしキレそうになったけど我慢した。こっちがキレるのを我慢してるのにサチコは空気を読めないからまたイラっとする事をしてそのうちキレるのがいつものパターンだ。いつもこんな感じで会話がなくなっていく。しかも同じことを何回もするのでいくら怒ってもしょうがない。
妹に「昨日こんなんやってん。どう思う?」と話すと妹も呆れていたがもっとすごい祖父「富ジィ」の話題になった。「富ジィ」とは親父の親父で昔からずっと同居しているスーパーじいさんなのである。
妹談:外で遊んどったら富ジィが軽トラでやってきてゆっくり止まって話しかけようとしたら私の足をひいてん。「じーちゃん今足引いたでっ」って言うたらバックで戻ってきてもう一回ひかれてん。
そんなことがあったかは覚えていないが妹はそういう。「ケガなかったの?」ってきいたら「うん」って言ってた。「すげぇな、じーちゃん」と言うと「すごいやろ」と妹はなにやら自慢げだった。
富ジィはまだ現役である。