ルミコのはりきり

金曜日はケンヤのバースデーだった。午前中半休をとっていたルミコは午後から出社するまでに多くの噂がたった。
私:Hさん、今日はルミコ半休なんですよ。通院らしいんですけどほんとのところはどうなんでしょうねぇ。
Hさん:今日の夜は特別な日やから仕込んでんねん
私:「通院」って「院」が違うんちゃいます?「びょういん」じゃなくて「びよういん」行ってんちゃいます?
Hさん:そうやって〜!出社してきたら目線釘付けやなぁ。チチないくせにいっつも胸のあいた服きてくるし。歳考えろよなぁ。
私:四十(シジュウ)ですからねぇ
Hさん:今まで泣き落として来てたみたいやけど40過ぎたらきっついよなぁ。もう色気も通用せんで。

送別会でもルミコとケンヤの話で盛り上がり自分を含めやっぱり女は恐いと思った。特にルミコは総スカンをくらっている。無断欠勤やいろんなことをしておいて謝りもしないのだから当然である。それでも平気で会社に来れるんだから図太いとしか言えないが会社の男性陣には夜中に泣きながら電話して相談するどうしようもない女だ。相談された男性の奥さんは同じ会社にいるが「あのメギツネ!」って言っていたらしい。