死んだ

今日私は死んだ。今は夢をみているのかもしれない。
原付で帰宅途中に事故った。仕事が終わって会社の近くのスーパーに寄って普通に帰宅しているところだった。今日は飲んでいない。私は直進していて軽自動車が右折しようとしてぶつかった。よく分からないが私は飛んでいった。アスファルトに転がったものの素晴らしい受身をとり左足をすりむき、右足は打撲のように腫れ上がっている。Tシャツだったにもかかわらず上半身と顔は無傷。目撃者達が集まってきて動いたらあかんとか言い出したけどムクッと起き上がり自分で歩いた。「救急車〜!!...呼ぶ?」普通に立ち上がったので救急車いらんのか?みたいな感じになって「救急車呼びますか?」って何度も聞かれるんだけど「別にすりむいた程度の痛さしかないので...」私もそんなに痛くないんだけど呼んだほうがいいのか悩んだ。そのうち警察も来て「大丈夫?」とか聞かれるんだけど大丈夫でこんなんで救急車乗るのもなぁ。予想以上に私は冷静で一瞬のことは覚えていないが周りの人の人間観察をしていた。原付がちょっと故障したみたいだったので警察官が代わりに乗ってくれて私は警察の事故処理班の車に乗って帰ってきた。家に着いてすぐに電話したのはバイク屋の兄ちゃん。「事故って壊れました」というと明後日に取りにきてくれることになった。警察には救急車を呼ぶと現場から近くの病院に搬送されるから通院がしにくくなるかもしれないから自分で行けるんだったら夜間の病院を調べて早く病院に行ってほしいと言われた。ネットで調べて電話して自転車に乗って行ってきた。原付で事故った乙女が1人でチャリンコに乗ってフラッと夜間救急に入ってきたらそら「なんですか?」みたいになるわな。先に電話していたからまだよかったものの。足を見せてレントゲンを撮りに行きますって車椅子に乗せられて。チャリンコで来たのに車椅子に乗せられて...。1人で行ったからやっぱり看護士さんが心配して帰りに「タクシーで来られたんですか」って聞いてきたけど「チャリンコできました」なんて言えなかった。でも帰りのタクシーを呼ばれそうになったのでカミングアウトした。たくさんの患者を診てきている看護士もびっくり。足はくじいたみたいになっていて歩くと体重がかかって痛いんだけど歩けなくもない。痛み止めの薬とシップをもらって帰ってきた。足よりもクビがむち打ちみたいになっていそうで明日の朝が恐い。痛いのだろうか。もしかしたらどこか打ち所が悪くて目覚めることはないのかもしれない。今後悔することは多分ない。後で思い出したら何かの大切さに気づいて泣けてくるかも。家に着いて今に至るのだがケガが軽く済んだから良かったもののもう自分が嫌になる。泣きそうで泣かない。多分泣いたら止まらなくなる。そんなに強い子でもないのだが「諦め」っていう言葉を知っている。明日もいつもどおり仕事に行くので早く寝よう。

今までお世話になった人達ありがとう。